皆さんこんにちは、かくまるです。
介護の仕事をしていると、私たちは日々、利用者様の生活を支えることが仕事だと考えます。
「どうしたら安心して過ごしていただけるかな」
「何か困っていることはないかな」
「できることは何かな」
そんなことを考えながら、一人ひとりの様子を見ています。
でも、最近ある利用者様との関わりの中で、ふと立ち止まって考える出来事がありました。
「私たちも、利用者様から支えてもらっているんだな」
今回は、そんなことを感じたお話です。
いつの間にか、私たちを手伝ってくださる存在に
最近、ある利用者様が、私たち職員のことを自然に手伝ってくださることがあります。
職員が動いていると、さっと様子を見てくださったり、必要なことに気づいてくださったり。
「大丈夫?」
「こうしたらいいよ」
そんなふうに声を掛けてくださることもあります。
その姿が、とても自然なんです。
「私が手伝ってあげなきゃ」という感じではなく、まるで昔からそうしていたかのように、スッと動いてくださる。
その様子を見ていると、こちらまでなんだか嬉しくなります。
実はその方、以前は私たちと同じような介護の仕事をされていたそうです。
なるほど……!
そう聞くと、その自然な動きにも納得です。
きっと長い間、人の生活を支え、人と関わる仕事をしてこられたのでしょう。
その経験が、今の暮らしの中にもちゃんと残っている。
そう思うと、とても素敵なことだなと感じました。

人生の経験は、なくならない
年齢を重ねると、「できなくなったこと」に目が向いてしまうことがあります。
以前はできていたことが、少し難しくなったり。
誰かの手を借りる場面が増えたり。
それは暮らしの中では自然なことです。
でも、今回の利用者様を見ていると、それだけではないんだなと思います。
長い人生の中で身につけてきた経験や知識。
仕事を通して覚えたこと。
人と関わる中で培ってきた感覚。
誰かを支えてきた時間。
そうしたものは、年齢を重ねたからといってなくなるものではありません。
むしろ、その人が長い時間をかけて積み重ねてきた、大切な「その人らしさ」なのだと思います。
介護の仕事をしていた経験も、その方の人生の大切な一部。
そして今、その経験が私たちとの関わりの中で、もう一度生きている。
そう考えると、なんだか嬉しい気持ちになります。
私たちも、利用者様から教えてもらっている
私たちは、利用者様の生活を支える立場です。
けれど、毎日一緒に過ごしていると、「支える側」と「支えられる側」という線引きだけでは説明できない瞬間があります。
利用者様の一言に励まされる。
笑顔を見て、こちらも笑顔になる。
昔の話を聞いて、「そんな時代があったんですね」と教えてもらう。
長年の経験から出てくる言葉に、「なるほど」と気づかされる。
そして今回のように、私たちが自然に手を差し伸べてもらうこともあります。
介護の仕事をしているから、いつも私たちが誰かを支える。
そんな一方通行の関係ではないのかもしれません。
お互いにできることを持ち寄る。
できる人が、できるときに、できることをする。
そんな関係があってもいいのだと思います。
「できること」に目を向ける
今回の出来事を通して、私自身も改めて考えました。
私たちはつい、「できないこと」に目を向けてしまうことがあります。
介護の現場では、安全に暮らしていただくために、できないことや困っていることを把握することももちろん大切です。
でも、それと同じくらい、
「この人には何ができるんだろう?」
と考えることも大切なのではないでしょうか。
料理が得意な人。
歌が好きな人。
植物を育てるのが好きな人。
人と話すことが好きな人。
昔の仕事の経験が豊富な人。
誰かを気遣うことが自然にできる人。
一人ひとりに、これまでの人生があります。
そして、その人生の中には、その人にしかない経験や得意なことがたくさんあります。
それを見つけることも、私たちの大切な役割なのかもしれません。
「利用者様」だけではない、その人の人生
介護施設やサービスの中では、どうしても「利用者様」という一つの立場でその人を見ることがあります。
もちろん、それは必要なことでもあります。
でも、その方には「利用者様」になるずっと前から続いてきた人生があります。
仕事をしていた頃。
家族と過ごしていた頃。
誰かを支えていた頃。
誰かに頼られていた頃。
たくさん笑った日もあれば、大変なことを乗り越えた日もあったでしょう。
そのすべてが、今のその人につながっています。
だからこそ、「今できること」だけを見るのではなく、「これまで何をしてきた人なのか」にも目を向けたい。
そうすると、今まで見えていなかった、その人の素敵な一面に出会えることがあります。
今回の利用者様が私たちを手伝ってくださる姿も、まさにその一つでした。
「この方は、ずっと誰かを支えてきた人なんだな」
そんなことを感じると、その方を見る目も少し変わります。

できることは、まだまだある
年齢を重ねても、できることはまだまだあります。
誰かを支えることもできます。
誰かを笑わせることもできます。
経験を伝えることもできます。
「大丈夫だよ」と声を掛けることもできます。
そして、誰かに必要とされることもあります。
もちろん、何かをしなければいけないわけではありません。
ゆっくり過ごすことも、その人らしい大切な時間です。
ただ、「年齢を重ねたから、もう何もできない」ということではない。
その人がこれまで歩んできた人生には、今も誰かの役に立つものがたくさんある。
今回、利用者様の姿を見て、そんなことを改めて教えていただきました。
一緒に暮らしをつくっていく
介護は、「してあげる」だけの仕事ではないのかもしれません。
その人が持っている力を見つける。
その人ができることを大切にする。
そして、一緒に毎日の暮らしをつくっていく。
そんな関わり方も、私たちが大切にしたいことです。
支援する側、される側ときっちり分けるのではなく、お互いにできることを持ち寄る。
時には私たちが支え、時には利用者様に支えていただく。
そんな関係の中に、人と人とのつながりが生まれるのだと思います。
今回、何気なく私たちを手伝ってくださった利用者様。
その姿から、私は「できることは、まだまだある」という大切なことを教えていただきました。
そして同時に、「私たちも、利用者様からたくさんのことを教えてもらっているんだな」と感じました。
これからも、一人ひとりがこれまで歩んできた人生を大切にしながら、その人らしく過ごせる毎日を一緒につくっていきたいと思います。
今日もどこかで、利用者様の「得意なこと」や「できること」が、誰かの笑顔につながっているかもしれません😊
そんな小さなつながりを大切にしながら、また明日も一緒に過ごしていきたいと思います🌿
見学・ご相談について
MCLでは、一人ひとりの暮らしや「その人らしさ」を大切にした生活について、ご相談や見学を受け付けています。
「どんな場所で暮らせるんだろう?」
「今までの生活を大切にしながら過ごしたい」
そんな小さなご相談からでも大丈夫です。
ぜひお気軽にご相談ください。


コメント